2001年に脇阪寿一選手がフォーミュラ・ニッポン用レイナード99Lで記録した筑波サーキットコース2000のコースレコード46秒935をブレイクしよう……という趣旨でおこなわれた今回のアタック。
トヨタとチームルマンの協力のもと、”日本最速のフォーミュラカー”といわれるスーパーフォーミュラSF14と、F1をはじめ世界のレースフィールドで戦ってきた小林可夢偉選手という最強の組み合わせが実現したことで、走行前から大きな期待が寄せられていた。
その期待に応えるかのように、早朝の慣熟走行でいきなり44秒540というタイムをマーク!さらにセッティング走行を経て、15時過ぎにおこなわれたタイムアタック本番では44秒008という新レコードタイムを樹立した。ちなみに公開されたオンボード映像は、朝の走行でのベストタイム(44秒540)のものだ。
計5セットのタイヤ、さらにはスペアエンジンまで準備して挑んだという今回の『非常識な筑波アタック』。詳細な走行データ、1日のドキュメント──そのすべては12月11日発売のオートスポーツNo.1421号にて紹介されているので、ぜひチェックしてほしい。
オートスポーツNo.1421の詳細はこちら
http://www.sun-a.com/magazine/detail.php?pid=8248
電子書籍はこちら
http://www.as-books.jp/books/info.php?no=AST20151211
スーパーフォーミュラと元F1ドライバー。普段の筑波サーキットではまず見られない組み合わせに観客が沸く。
今回のアタックに向けて車高やギヤ比、エアロデバイスなどもセットアップ。普段のレース時となんら変わらないほど真剣そのもの!!
会場での注目度はピカイチ。可夢偉選手とマシンのまわりには、つねに多くのお客さんが集まり賑わっていた。
SF13の解体ショーも実施。エンジンやミッションがわずか15分ほどで脱着される様子や、普段は触れることのないドライカーボンパーツの軽さなど、お客さんも驚きの連続。
通常だとボタンを1回押すことで20秒間発動し、最大燃料流量が10kg/h増えてエンジンパワーを引き上げるオーバーテイクシステム(OTS)を、1周まるごと使えるように45秒へと設定変更。1ヘアに232km/hで突っ込み、バックストレートでの最高速は266km/h、そのまま最大約4Gをカラダで受け止めながら200km/hで最終コーナーを駆け抜ける。そんな驚異的なアタックが、この新記録を生み出した。
トークショー終了後に、可夢偉選手の呼びかけでお客さんと集合写真を撮影。ぜひ、この笑顔で来年も筑波を沸かせてくれることを期待したい!!