SF14

SF14

スーパーフォーミュラ専用マシン『SF14』は「クイック&ライト」(俊敏&軽量)をコンセプトにイタリアの名門レーシングカーメーカー、ダラーラ・オートモビル社により開発された。搭載されるエンジンは日本を代表する3メーカーによって規格が定められた『Nippon Race Engine』(ニッポン・レース・エンジン。通称NRE)。その最大の特徴は、従来の「空気量制限」ではなく「燃料流量制限」方式を取り入れていることだ。トヨタは、ここに究極まで熱効率を高めた『RI4A』を投入。
今回、筑波に持ち込まれる車両は、その開発に使用されるトヨタ・テスト車両となる。

■シャシー製作 ダラーラ・オートモービル(イタリア)
全長5,268mm
ホイールベース3,165mm
全幅1,910mm
全高960mm
最低重量660kg(ドライバー搭乗時)
ギヤボックスリカルド 前進6速/パドルシステム
ブレーキブレンボ キャリパー/ブレンボ カーボン製ディスク
ステアリングシステムKYB 電動パワーステアリングシステム
フロントサスペンション形式 プッシュロッドトーションバースプリング
リヤサスペンション形式 プッシュロッド
安全基準FIA 2010 F1規定に基づく

■エンジン トヨタ製/RI4A
排気量2,000cc
仕様直列4気筒、ダイレクトインジェクション
過給器ターボチャージャー(ギャレット製)
最低重量85kg
出力405kw(550ps)以上
出力制限方法燃料リストリクターによる燃料流量制限

■タイヤ
メーカーブリヂストン製
サイズ フロント:235/55R13
リア: 340/620×13

■オーバーテイクシステム(OTS)
ステアリング上のボタンを押すと燃料流量が増えてエンジンパワーを引き上げることができる。1回につき20秒間発動し、最大燃料流量が10kg/h増量する。
通常は決勝レース中に「5回まで」というレギュレーション上の制限がある。なお、OTS作動中はドライバー頭上後方にあるランプが点滅する。
筑波の場合、第2ヘアピン立ち上がりでボタンを押すことで、1コーナーまで“OTSパワー”を享受できる?